毒を喰らわば皿まで。

個人的な思い込みとかを、暇な時に書きます。

憧憬としてのスピード感

 生まれてこの方、スピード感というものに縁が無い。どちらかというと愚鈍な方だ。せめて死ぬまでに一度くらいは「スピード感があるね」とか「疾走感に溢れているね」とか「闇を駆け抜ける黒豹みたいだね」とか言われてみたい。転がるように生きたい。生き急ぎたい。

 普段の生活からスピード感を出していくにはどうすれば良いだろう。移動は基本小走りだろうか。軽妙なロックチューンを聴き続ければいいだろうか。カップヌードルは湯を入れて待たずに食うべきだろうか。チキンラーメンは袋からそのままいってしまおうか。

 スピード「感」とか疾走「感」ということは、実際にスピードが出ていなくても多分大丈夫だと思う。そう見えれば良いワケだ。その方向で考えていくと、結局は全身で風を受けているイメージ。これが重要に思える。

 とりあえず今日からは、風の吹いてくる方に向かって歩を進めよう。目的地へたどり着けるかは風次第だ。風次第……なんかカッコイイ。ちょっとスピード感が出てきた気がしないでもない。